治療方針

治療方針

方針イメージ
上の写真はクリニックの受付正面です。
●ストレスや心理的な負担から派生した様々な症状に対して、生物ー心理ー社会的なアプローチをする必要があると考えられています。
・生物学的な治療の代表に薬物療法があります。精神的な症状に薬が有効であるといわれると奇異な感じがするかもしれません。しかし精神的な症状の背景には多くの場合で脳内の生化学的な変化が見られます。薬にはこうした変化を補正する作用があると思われます。生態が持つ自然な治癒過程をうまく進めるために薬があると考えるとわかりやすいかもしれません。ところで薬には作用と副作用があります。当クリニックでは薬を処方するときにはその目的とあり得る副作用について説明いたしますが、特に副作用は本人にしかわからない場合もあります。薬について疑問に思われることがあるときは率直に話して下さい。処方変更などの対処をいたします。
・心理学的な治療とは精神療法と呼ばれるもので、大まかに言えば、本人が無意識のうちに「自分には出来ない」と眼を閉ざしている事柄に「実は何とかできる」と体感できていくことを目的にしています。「自分もまぁまぁだ」と思えるようになることです。
・社会的な治療は、家庭や社会での関係調整や作業所などで行うリハビリ活動を指しています。当クリニックにはリハビリ施設がありませんので、他施設をご紹介しています。

治療の流れについて

  • 初診の方に

    初めて受診される場合、長い診療時間を要することになりますので、必ずお電話等でのご予約をお願いいたします。現在服用しておられる薬がある場合は、薬手帳などの内容のわかるものをご持参下さい。既に他院で長く治療を受けておられる場合は紹介状をお願いいたします。
  • 診療は完全予約制です

    待ち時間を極力短くするため予約制で診療しています。予約外でおいでになると長い待ち時間をお願いしたり、その日の状況によっては診療できない場合があります。
    都合が悪くなり受診できなくなった時は、お電話等でキャンセルのご連絡をお願いいたします。
  • 自立支援医療

    精神的な疾患の治療では自立支援医療を受けることができます。自立支援医療を受ける場合は診断書等が必要ですので直接お尋ねください。自立支援医療を利用する場合は受診ごとに受給者証の提示が必要です。
  • 処方箋について

    院外処方箋を発行します。

FAQ よくあるお問い合わせ

●カウンセリングについて

当クリニックでは本格的なカウンセリングを行っていません。しかし患者さんによっては薬物療法よりもカウンセリングによる「自己認識の深まり」こそが唯一の治療である場合があります。その場合や特にカウンセリングによる治療を希望される場合はカウンセリングを行っている施設への受診をお勧めします。当クリニックの精神療法では、現実的な状況を把握してその理解を深めたり、背後にある葛藤を話題として取り上げることで、患者さん自身の対応能力を促進することを目的にしています。


●入院について

精神的な変調が高まり、行動がまとまりを欠いたり衝動的な行動が増えた場合には入院が必要になることがあります。また過去に何度か入院したことがある方の場合、入院に対応できる医療機関のほうが安心できると思われます。当クリニックに通院しておられる方でも入院が必要になることが稀にあります。その際には、私が入院可能な病院を電話等で探し、紹介状を送って紹介先の病院の担当者に入院の適否を判定してもらい、入院できる場合はその旨を患者さんに連絡し、患者さん自身に紹介状を持って病院を受診していただくというのが基本的な手順です。そのため入院が必要と考えた時から実際に病院を受診するまでに数日から10日間くらいの日数を要します。入院を想定しておられる方の場合は、予め入院施設のある医療機関の受診をお勧めします。